インプットから アウトプットへ

わが家の本棚には、私と夫それぞれの好みで買ったいろんなジャンルの本が一緒にならんでいます。夫の本の中には、たまに私のツボにはまるものがあって。さいきん私の目にとまったのが、成毛眞さんの『黄金のアウトプット術』という本でした。

 

 

 

成毛さんの「今の30代後半より上の世代は、インプットにだけは長けた人が多い」という言葉がわたしの胸にグサグサ刺さってきました。もともと地味でコツコツ人間の私は、学校でいわれるがままに高校受験や大学受験のためにがんばってインプット学習をしてきました。繰り返し暗記学習をして希望の大学にも合格しました。

 

大学を卒業してなんとなく就職して経理の仕事をしていましたが、手に職をつけたいとおもって、会計士試験を受けることにしました。自宅にこもって一日中勉強してました。そんな暮らしを2年間以上続けました。がんばった甲斐あって合格して、監査法人で働き始めました。

 

監査の仕事はいろんな知識が必要です。会計実務、会社法、開示情報と、またまた勉強、そう、インプットの毎日でした。分からないことを調べて、1日が過ぎてゆく。会計士になるためには修了試験というのにも合格しなければならなくて、さらにインプットインプット。それもおもしろかったんですけどね。

 

ようやく会計士になったところでこんどは結婚→出産→育休と、仕事の第一線から離れて、なれない子育てに奮闘することに。もちろんはじめてのことばかり。またまたインプットの日々。あれこれ悩んだり考えたり、どうすれば良いのかいろんな情報を求めてさまよいました。

 

そして子どもたちが小学生になり、育児もひと段落。また仕事にじっくり向かえるようになってきました。でも今度は、なかなか新しいことが頭に入ってこなくて。もう頭に入りきらないというか、つめこみすぎて空きがないような、なんとなく頭の中が窮屈な感じがして。いまのいままで自他共に認めるインプット大好き人間だったのに、思いどおりにならないもどかしさを感じていました。

 

そんな時に成毛さんの本を手に取って。ドキリとしながも、ちょっと救われたような気持ちになりました。今まで詰め込んできたものを放出したら、もう少しわたしの頭にも余裕ができるかも、と考えました。そういう時期なのかもしれないなと。アウトプットが得意でないのは、単に慣れていないから、と成毛さんが言い切ってくれたことにも背中を押されました。

 

ラッキーなことに、本の中に具体的なアウトプット術が書かれていて、すぐに実践できるようになっていました。善は急げ。早速ブログを立ち上げました。

 

わたしの経験や知識もどこかのだれかにほんのちょっとでも役にたつかもしれない。ダテに歳を重ねてはいないし、肩の力を抜いて今まで自分の中にしまっていた気持ちや考えもアウトプットしていってみようかな、と思っています。

 

さて、どんなテーマのブログが良いかしら。

インプットからアウトプットへ。

成毛さんのいう「何を考えているかわからない、むしろ怖い人」で終わってしまわないために。