監査は何をするか

自分のブログのアクセス解析を見て、あ、増えてる増えてる♡と喜んでいたんですが、、、。ん?何かおかしい。自分がブログを見てすぐにアクセス解析を見ると、アクセス数が増えてる!もしかしてこのアクセス数は全て自分がアクセスしたもの?ガーン(涙)。ブログ初心者のあるある、なんでしょうね。

 

さてさて、今日の本題。

会計監査という仕事に長く携わっているので、せっかくだから監査という仕事についてもここで発信していきたいと思っています。皆さんに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

会計監査の仕事は会計士、または監査法人の独占業務。何をするかというと「会社の財務状態が、その計算書類の記載内容に適正に表示されているかどうかを確かめて、適正かどうかについて意見を表明」します。

 

「決算書に不正が無いかチェックすること」と誤解している人もいるようですが、正確には監査は不正を発見することが目的ではありません。でも監査の過程で不正に気づくことは多々あり、それを受けた対応もしていきます。

 

「計算書類が正しいか」という命題を確かめるため、限られた時間の中でいろんな手続きをします。数字の根拠になる資料のうち、重要なものは基本的に片っ端からチェック。現金の実査、第三者への確認状の発送に棚卸の立会い。不確実な将来を見越して処理するものもあるので、その見積もりを裏付ける資料を集めて検証します。関係する会社の人からの聞き取り、取締役会の議事録などにも目を通して。計算書類が正しいかについての心証を得るための最良の方法を考えながらアプローチしていきます。

 

これらの作業を終えて、数字の心証がとれたところで、今度は公に出す開示資料が正しく作成されているかのチェックです。上場会社で公になる開示資料は、決算短信株主総会用の招集通知に添付する会社法計算書類等、有価証券報告書の財務諸表等の3つ。決算短信は監査の対象外ですが、最初に公になる情報なので私たちも目を通します。数字のチェックが主ですが、基本的には一言一句に目を通して変な記載がないかも確認します。

 

これらの作業をしながら、クライアントに監査手続きや結果を報告するための資料作り、内部統制についての監査も並行して進め、最終的に監査報告書という形で意見の表明を行います。

 

監査には決算日後約3ヶ月というリミットがあり(株主総会有価証券報告書の提出日の関係で)その中でこの一連の手続きを終わらせないといけないので、それはもう激務です(涙)。

 

日本では3月決算の会社が多いので、5月のGWあたりが監査人にとっては1番の繁忙期。休暇を楽しむ人々を横目にお仕事お仕事。3ヶ月が終わり意見表明した後は、しばらく燃え尽き症候群(笑)となり、呆然としています。私だけかしら?こんなことを言ったら、会計士のイメージが悪くなってしまうかな、、はは。

 

でも最近は、労働時間の問題も色々取り上げられていることもあり、クライアントさんも監査法人もその辺りの時間配分には気をつけるようになりつつあるように感じます。というかそういうことに無頓着だと、今後は良い人材も集まって来なくなりますね、間違いなく。

 

監査ってどんなことしてるのか。

ちょっとでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。