女性会計士活躍促進PT 7/7のセミナー①

七夕の昨日、前々からとても楽しみにしていた女性会計士活躍促進PT主催の講義がありました。講義の内容は、

 

①世界的リーダーに学ぶ自分軸の作り方とコミュニケーションの方法

②「ワタシのキャリアデザインとライフイベントの軌跡」~女性会計士の多様なキャリアを知ろう~」

 

の2本立て。午前午後にわたる長丁場でしたが、時間なんてあっというま、とても勉強になりました。それぞれ面白かったので、2回に分けてブログにアップします。

 

今日は①について。

講師はForbesJapanの副編集長の谷本有香さん。山一證券の経営破綻というキャリアでの衝撃的な原体験をベースに、日本初の経済キャスターとして世界3,000人以上のリーダーにインタビューをしてきたという、とてもユニークな経歴でいらっしゃる。軽快なトークと愛嬌たっぷり。多くの経営者の懐に飛び込むことを可能にする「人たらし」感の漂うチャーミングな方でした。

 

今回は女性会計士が多いということで、女性であるということがリーダーシップに与える影響を、ジル・バラド元マテル社CEOやハイディー・ハワード実験などをもちいて説明してくださいました。

 

社会には女性に対するバイアスがあり、社会生活を送る以上これらから逃れることは難しそうです。優しさであったり、包容力であったり、そういった女性に対するバイアスがあるから、力と厳しい言葉でゴリ押しするタイプの女性リーダーは過剰にたたかれるという(汗)。男性ならそんな人ごろごろいるのにねぇ。。なんとも納得です。

 

「女性的(フェミニン)」

しなやかさ、誠実さ、母性、権力に動じない、周囲への気遣い、直観力、よい聞き役...

 

ただ、複雑性や不確実性の高い現代社会には、そういった力ではなくコミュニケーションや共感力、誠実さが男女ともに非常に重要になってきていて。それはリーダーシップについても同じ。上記した女性的としてイメージされる性質は、今や男女問わず求められる傾向にあり、社会の風向きが女性に追い風になっている、とも考えられそうです。

 

谷本さんいわく、女性リーダーは組織の「おっかさん」を目指すべし(笑)。「おっかさん」リーダーには何が必要なのか?

それは「新近感+威厳」!

まずはブラブラコミュニケーションと自己開示(受容体として)で親近感を出す。そのためには「自然体」でいることが大事。これは世界のトップ中のトップといわれる方々にも共通していることだそう。本当に信頼できると感じてもらい敵は作らず味方(ファン)を作っていく。究極は自分自身が会社の哲学のメッセージそのものになる。ここまでいったらすごいですね。

 

一方で、いいやつだな、という親近感だけではだめで、そこには威厳も大事。重要でない仕事は背負い込まない(女性にありがちだなぁ)、声を低く出す(超具体的!)、確認、自信を持った話し方をする(そうだよね)、本業以外の得意分野で社外のネットワーク構築しスポンサーを持つ(私もスポンサーがほしい!)なんて感じながら講義を聞いておりました。

 

そして、最後に講義の実践ワーク。

あなたはいったい何者なのか、誰なのか?

”Who are you?"

どんな最期の日を迎えたい?

という質問をされました。

私ってどんな人なのか、私の信念や目指すところはなんなのか。

お葬式には誰が来て、どんな様子であってほしいのか。私の人生の最終地である死をどう迎えたいのか。残念ながらこの場ではすぐに書けなそう。自分の今後を考える上ではこれをもっとクリアにして行かないといけない。時間をとって考えようと思います。

 

谷本さんは経済界という会計とは大きな枠組みでは同じ中にいながら、会計士業界とは距離のある方。そういった視点からみた女性の会計士のイメージってどんな感じなのかな。ちょっと聞いてみたかったです。