“社長のノート”

何度も読み返して、好きなところに折り目をたくさんつけて、ボロボロになっている私の持っている「社長のノート」。仕事で奮起したい時、視野がせまくなっている時や経営者の視点がほしい時に読みたくなるのがこの一冊です。

 

2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート

2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート

 

まだまだ駆け出しの若者から、中間管理職、経営層の人まで、各世代で響くところは違うかもしれませんが、ビジネスの世界で生きるあらゆる世代の人にとって、読んで襟を正したくなるような、仕事ってこうでなくちゃ、と力が湧いてくるような元気がもらえます。しかもひとつひとつが短くまとまっているので読みやすく、簡潔明快!スッキリした印象です。

 

私は会計の専門家として仕事をしていることもあり、特に第4章の”偽物でない「プロ」と呼ばれる人になる”というところにグッときました。「プロの仕事人とは、いざという時に逃げない人」と言い切るのが気持ちいいですね。レスポンスは早くする、人間の持つ10のbeニーズ、判断と決断の違い、プロセスへのこだわりなど、基本的なことが多いですが、これらをきちんと誠実にこなしていくのがプロなんだろうな、と思って、何度も読み返して確認するようにしています。

 

私は会社勤め人間なので、第1章の”会社で大切にされる人、されない人の違い”も好きで、何回も読み返しています。仕事の中では特に、口先だけの評論家になっていないかには気をつけないと、と感じます。会社の中でこれをしていると、クライアントに対しても同じようなことをしてしまう危険があるからです。あとは、ビジネスでもっとも重要な知識は、実務経験を通して身につくタイプのもの、ということ。実務経験が長くなり、無意識でしていることが実は重要な知識なのかも、と最近感じます。

 

さて、つらつらと私が特に興味を持った章を書いてみましたが、あなたはどこに興味を持つでしょうか。読む人によって響いてくるところは違うと思いますが、2000社の赤字会社を黒字にした企業再生のプロ、長谷川和廣氏の数珠玉の言葉たち。きっとあなたのストライクゾーンにハマるところもあるはずです!